Oct 31 2009
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次の二つの医療保険があるとして、あなたはどっちに加入するだろうか?
1. 保険料が10万円で、病気になったら医療費を払ってくれる「掛け捨て」
2. 保険料が20万円で、病気になったら医療費を払い、無事に満期を迎えたら10万円の「ボーナス」が払い戻される
この二つの保険のリスク保障機能は同じで、Bのほうが10万円を無利子で固定するだけ損なので、あなたが合理的なら、Aを選ぶはずだ。ところが、ある外資系保険会社が行なったアンケートによると、実に95%がBを選んだという。これは「掛け捨て」と「ボーナス」という言葉に引っかかる(行動経済学でよく知られる)バイアスだ。
生保は、このような錯覚を利用してもうけており、貯蓄としての収益率は手数料を引かれるだけ損になる。その手数料は、保険料の35~62%。テラ銭は競馬で25%、宝くじでも50%だが、生保はそれを上回るマイナスの貯蓄商品なのだ。しかも運用のノウハウもお粗末で、大部分を低利の国債(金利1.4%程度)で運用しているため、加入者に払い戻す利率(平均3%)と逆鞘になっており、この損失を死亡時の保険金を保険料より少なく払い戻す「死差益」で埋めている。